みんなとオレンジカフェ事業では、認知症への理解を深めるために「認知症予防講演会」を年に2回開催しています。今年度1回目の講演会を、7月8日(土)芝浦区民協働スペースで、慈恵会医科大学精神医学講座主任教授の繁田雅弘先生をお迎えし、2部構成で行いました。
第1部は「認知症になる前の心構え」と題した繁田先生の講演で、認知症になるとどのような気持ちになり、どのようなことを考えるようになるのか、想像して、前もって知り、考えておく、という内容でした。また、介護する立場として事前に考えておくことなども丁寧にお話くださいました。
「認知症になっても、自分がどう過ごしたいかを大事にし、食事や睡眠のリズムを決め、健康的に過ごし、好きなことを続け、本人が選択していくことがポイントである」というお話に、自分事として心に響き、深く考える機会となりました。
第2部は介護者が体験談を語るミニフォーラムでした。介護者自身の生の声は、介護中の方、これから介護に向かう方などにとって、共有したり参考になることも多く、「一人ではなく、みな同じ思いなんだ」という気持ちになれる時間でした。
認知症になっても、また認知症の方を介護することになっても、お互いの気持ちを想像し、あらかじめ心づもりし、考えておくことの意味を感じた一日でした。
左から1~2: 第1部・講演 3~5: 第2部・ミニフォーラム
7月のカフェは音楽のプログラムが続きました。
飯倉カフェには、先月に続き学童クラブの子ども達が訪れ、ヴァイオリンとピアノの演奏を一緒に楽しみ、子ども達は歌を披露してくれました。ヴァイオリンには鎌倉交響楽団のコンサートマスターをされている五味さん、ピアノには御室さんをお迎えし、カフェに3回目の出演となるこの日も、お二人の素敵な音色に癒されました。
ありすカフェでは、流木と貝殻で飾りを作り、スタッフ・ボランティアによるトーンチャイムの演奏も披露しました。西麻布カフェではオカリナとウクレレの演奏、そして地元の方々のフラダンスやハワイアンソングを楽しみました。南麻布カフェでは、女性5人組による迫力あるサックス五重奏に酔いしれ盛り上がりました。
連日の猛暑の中、どのカフェも20人を超える参加があり、皆さんそれぞれに楽しまれていました。
8月のカフェはお休み、また9月から楽しいプログラムを用意して、皆さんのお越しをお待ちしています。
上段・左から1~3: 飯倉カフェ
上段・4~5、中段1~2: ありすカフェ
中段・3~5、下段1~2: 西麻布カフェ
下段3~5: 南麻布カフェ
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