活動報告:2024年7月

みんなとオレンジカフェ

みんなとオレンジカフェ事業では、認知症への関心を高めるために「認知症予防講演会」を年に2回開催しています。今年度1回目の講演会を、7月6日(土)赤坂区民センターで、東京慈恵会医科大学名誉教授/栄樹庵診療所院長である繁田雅弘先生をお迎えして行いました。

当日は猛暑の上、終了時間には雷雨の心配もありましたが、22名の方が参加されました。

繁田先生は、昨年度まで赤坂オレンジカフェで講話を担当していただいていましたが、退職されたため、久しぶりにお話を伺うことができました。

 

講演会のタイトルは「認知症の人の気持ち、介護する人の気持ち」。まず、認知症の人の気持ちについてのお話でした。ご本人が一番不安であり心配している、そのような気持ちを抱えていることを理解することが大切である。そのためには病気の症状だけでなく、その人と向き合うことが重要。ご本人も多様であるので、診断や治療、サービスについては、先回りすることなく、ご本人に合った対応が望ましい。

一方、介護者はとかく管理者になることが多く見受けられる。ほどよい距離感が必要。ご本人も家族も孤独になりがちだが、どういう時間を一緒に過ごしたらいいか、ともに考えることが必要とのお話でした。

 

参加者は、ご自身の物忘れが気になる方、介護している方、介護を終えられた方、認知症に関心のある方など様々でしたが、それぞれの方が自分事として考える機会となり、心に響く講演でした。

この講演会がきっかけでオレンジカフェを知り、その後の参加に繋がった方もおり、オレンジカフェを知っていただく機会にもなりました。

ちょこっと立ち寄りカフェ

梅雨から夏本番へ向かうこの季節も、カフェには多くの方が参加されました。

飯倉カフェは、タオルを折りたたんで可愛いクマのマスコット人形を作りました。

同じタオルを使っても出来上がった作品には個性があり、それぞれの作品を見ながら会話が弾みました。

ありすカフェは、コロナ禍で見合わせていたミニ縁日を5年振りに開催しました。ポップコーンマシーンやゲームコーナーを用意し、世代間交流を目的に同じ建物にある児童施設と連携して、大勢の子ども達が参加しました。そのパワーに高齢者が圧倒される場面もありましたが、賑やかな交流の機会となりました。

 

西麻布カフェは、夏らしく水羊羹作り。

久しぶりのお菓子作りで、参加者は作って食べて喋って「美味しくて楽しかった!」と笑顔があふれていました。 

南麻布カフェは、ボランティアのSさんが講師を務めたサシェ(匂い袋)作り。

Sさんがあらかじめクマの形に縫い合わせた布に、乾燥ラベンダーを詰めて作りました。慣れない細かい手仕事で四苦八苦する男性の参加者もいましたが、周りの方の手を借りて仕上げていました。出来上がった後のミニ音楽会では、Sさんのハーモニカに合わせて歌い楽しみました。

麻布カフェはゴスペルコンサート。

迫力のある歌声に酔いしれ、馴染みのある「翼をください」の曲では、参加者も出演者と一緒に手話の手を動かし、会場が一体となって盛り上がりました。

 

7月後半は暑さも厳しくなりましたが、ミニ縁日は90名、ゴスペルコンサートは29名、その他のプログラムも20名程の参加があり、暑さを吹き飛ばすような皆さんの元気にふれることができました。

1段目:飯倉・クマのマスコット人形作り  2段目:ありす・ミニ縁日  3段目:西麻布・和菓子作り

4段目:南麻布・サシェ(匂い袋)作り  5段目:麻布・ゴスペルコンサート